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1.ダクタイル鉄管による水管橋は施工できますか?
   
ダクタイル鉄管による単独水管橋はNS形、S形の耐震継手とFT形の水管橋専用継手で構成され、施工性、耐久性、耐震性などに優れ、現在多くの事業体で採用されています。ダクタイル鉄管製水管橋の特徴を以下に示します。

1. 施工性
 継手はメカニカル接合であり、特殊技能を必要とせず簡単な工具で短時間に接合・架設できます。
2. 耐久性
 管外面は露出用のダクタイル鉄管外面特殊塗装を、また管内面は防食性と衛生面に優れたエポキシ樹脂粉体塗装を施しているため、 溶接熱によって内面塗装が損傷し、長期的に局部腐食が発生する心配はありません。
3. 耐震性
 設計時には供用期間中に1〜2回発生する確率を有する地震動レベル1についての照査を行うことになっています。
4. 経済性
 管材料費が安い・現地溶接が不要で短時間で架設できるため、架設費も節減できます。
 さらに、耐久性にも優れているため維持管理費用も少なくて済みます。
 現在、適用可能な呼び径と最大支間長(スパン)および接合形式を下表、構造例を図に示します。

表 最大支間長と接合形式
呼び径(mm) 最大支間長(m) 接合形式
75 17.0 NS形、FT形
100 18.0
150 23.5
200〜350 25.0
400 16.0 NS形
450 15.0 NS形
500・600 15.0 NS形(S形)
(注)最大支間長は積雪、保温材などを含まない標準的な場合を示す。

図 単独水管橋の構造例(呼び径350mm以下)
   

2.耐震管の切管は何故1種管なのですか?
   
 2種管、3種管などの管で溝切りを行うと、溝部の管厚(残肉)が薄くなり、S形、GX形、NS形の有している離脱防止性能を損なうからです。

 S形、GX形、NS形などの耐震継手ダクタイル鉄管は、地震時に地盤が大きく動いた時に挿し口突部とロックリングが引掛り離脱を防止する構造となっており、これら継手は3DkN(D:管の呼び径mm)もの引張り力にも耐えることができます。
 工場から出荷される管には工場において溶接によって挿し口突部が取り付けられていますが、施工現場で切管をする場合(GX形でP-Link、G-Linkを使用する場合は除く)には、現地でこの挿し口突部を形成する必要があります。
 図のように専用工具により切断・溝切りを行い(NS形の場合にはテーパ加工も行う)、この溝部に各々の切管用挿し口リングを取り付けることにより挿し口突部を形成します。
 挿し口に溝切りを行うと、2種、3種管など管厚の薄い管では溝部の管厚(残肉)が薄くなり、3DkN(D:管の呼び径mm)の引張り力に耐えられなくなり、S形、GX形、NS形の有している離脱防止性能を損なうことになります。




 注1)S形は呼び径500〜2600oまで製品化されています。

 したがって、S形、GX形、NS形などの耐震継手ダクタイル鉄管を切管する場合(GX形でP-Link、G-Linkを使用する場合は除く)には、1種管(S形の場合はDPF種管も可能)を使用する必要があるわけです。なお、1種管には、受口端面部に「D1」と表示してあり、呼び径300mm以上の切用管には受口近傍の直部に白線表示がしてありますので確認の上切管して作業を行ってください。

 注)S形管をこの方法で現地切管できるのは呼び径1600mm以下です。呼び径1650mm以上は、現地切管は通常行わずUF形管で切管調整することが望ましい。

 なお、GX形で切管部にP-Link、G-Linkを使用する場合には、S種管での切管が可能です。また、呼び径75〜450のNS形については、既設管の切管箇所に挿し口突部を形成する場合に使用する「切管用挿し口リング[タッピンねじタイプ(継ぎ輪接合用)]があり、この切管用挿し口リングを使用する場合では、1種管だけでなく、3種管などにも溝切りを行って挿し口突部を形成することができます。ただし、他の切管用 挿し口リングと溝切り加工の位置が異なりますので、この場合の挿し口は継ぎ輪にだけしか接合できません。
   

3.ポリエチレンスリーブを装着したダクタイル鉄管に防護コンクリートを打設しても問題ないですか?
   
片落管部、管端部およびバルブ部などの防護コンクリートでは、管とコンクリートの付着が重要となるため、防護コンクリートを打設する部分については、ポリエチレンスリーブを装着しないでください。

 片落管部、管端部およびバルブ部では管軸方向の不平均力が発生し、これら管軸方向の不平均力に対して防護コンクリートを用いる場合、管とコンクリートの付着が重要となります。そのため、ポリエチレンスリーブを装着する管路であっても、管軸方向の不平均力対策として防護コンクリートを打設する部分については、ポリエチレンスリーブを装着しないでください。
 この時、ポリエチレンスリーブ末端の防護コンクリートとの境目については、管が直接土壌と接触するのを防止するため、図1、図2に示すようにポリエチレンスリーブの端をコンクリートの中に入れるように施工してください。
   

4.管路の水圧試験のかわりに空気圧で試験を行ってもよいのですか?
   
管路の空気圧試験は、管や栓が爆発的に飛ばされる場合があり大変危険なので、絶対に行わないでください。

 管路に空気圧を負荷すると、大量の空気が圧縮された状態で管内に密封されます。このため万一、管路末端の管や栓などが外れた場合には、そこから大量の空気が爆発的に噴出して管や栓などが飛ばされ、人身事故に至る場合があります。従って、水圧の代わりに空気圧で試験を行うことは避けてください。また、水圧試験を行うときは、水圧によって管末部が抜けたりしないように必ず適切な防護措置を行い、管路の設計水圧以下で行うようにしてください。
   

5.耐震管の切管時、何故溝切りが必要なのですか?
   


 NS形・GX形(P-Link、G-Linkを使用する場合は除く)・S形(呼び径1600mm以下)の耐震管では、切管を行った場合、切管用挿し口リングを用いて挿し口突部を形成する必要があります。この切管用挿し口リングは、挿し口に設けた溝にはめて取り付けるようになっていますので、耐震管を切管した場合は、挿し口の溝切りが必要となります。

 NS形、S形継手は、大きな伸縮量と離脱防止機能を有していることが大きな特長で、この離脱防止機能は、挿し口端部に設けた突部と受口溝部に装着したロックリングとの引っ掛かりにより発揮されます。そのため、耐震管にとって、挿し口突部はなくてはならない存在です。
 長さ調整などで切管を行うと切断箇所の挿し口には突部がなくなりますので、GX形でP-Link、G-Linkを使用する場合以外は、挿し口端部に切管用挿し口リングを取り付けて突部を形成する必要があります。この切管用挿し口リングを挿し口端部に設けた溝にはめて取り付け、耐震管の大きな離脱防止力を発揮させます。このため、耐震管の切管では溝切りが必要となります。
 なお、耐震管であっても、切管した挿し口をK形継手やT形継手と接合する場合は、溝切りは必要ありません。
   

6.切用管以外のダクタイル鉄管を切断して配管しても良いのでしょうか?
   


 呼び径250mm以下の直管はすべて切用管として使用できます。また、呼び径300mm以上の直管は、原則として受口端面から約500mmのところに幅50mmの白線が表示されている指定切用管を切断して使用するようにします。この切用管は、管の全長にわたって外周長を測定し、管の外径が許容差内に入っていることが確認された製品です。

 呼び径300mm以上で切用管の表示がない管の場合は、スチールテープなど、管外面から浮き上がらないメジャーを使用して切断部の管の外周長を測定し、その値をπで除して算出した外径が規格値D2の許容差内に入っているかどうかを確認します。外径が許容差内に入っていればその位置での切管は可能ですが、許容差内に入っていない場合は接合時に管が受口に入らなかったり、入ったとしても水密性に影響を与える可能性がありますので、切管して配管しないで下さい。
 なお、管の外径D2の値とその許容差は日本ダクタイル鉄管協会発行の便覧に記載されていますが、同じ呼び径でもK形やS形といった接合形式によって許容差が異なりますのでご注意ください。また、切管部が楕円になっていることもありますので、接合時は必要に応じて楕円矯正を行うようにしてください。
 当協会発行の技術資料「ダクタイル鉄管布設工事標準マニュアル(JDPA T 01)」に接合形式および呼び径ごとの外径、許容差、外周長の範囲の一覧表がありますのでご活用ください。
   

7.呼び径75〜250のNS形異形管の挿し口に帽、継ぎ輪などを接合できますか?
   


 NS形の帽と継ぎ輪は、せめ配管や解体をより簡単に行うことができるように、押輪とボルト・ナットでゴム輪を締め付けるメカニカル継手を採用しています。
 一方、その他のNS形異形管の挿し口には、屈曲防止突部が8ヶ所、接合用突部が4ヶ所形成されています。このため、これらの異形管に帽や継ぎ輪を直接接合しようとしても、これらの突部があるためにゴム輪を締め付けることができません。したがって、これらは必ず直管や切管の挿し口部に使用するようにして下さい。
 また、ダクタイル管による耐震管路は、曲管部、T字管部、片落管部が水圧によって移動しないように、異形管近傍の必要な範囲に離脱防止継手による一体化長さを確保します。継ぎ輪はもともと伸縮と屈曲が可能な構造ですので、これらの一体化の範囲内には使用できません。このことからも、継ぎ輪は異形管と直結しないことが原則といえます。
   

8.エポキシ樹脂粉体塗装管の切管時および穿孔時の留意点について教えて下さい。
   


切管時および穿孔時の留意点を以下に示します。

<切管時の留意点>
   内面粉体塗装管の一般的な切管方法として推奨できるものは、(1)ダイヤモンドブレードによる切断、(2)バイト方式のカッターによる切断、(3)電動のメタルソーによる切断です。
 なお、ガス切断では、粉体塗膜はモルタルライニングに比べ熱に弱いため、塗膜が軟化して熱変形を生じ、管と塗膜の密着が損なわれるため、行わないようにして下さい。
 従来から使用されている切断砥石(レジノイド)で切断した場合、使用する切断砥石が新しいものであれば、切断速度が速く、きれいに切断できるものの、砥石が摩耗すると切断速度が遅くなるため、切断には時間を要し切断面はきれいにならないことが多くあります。
 また、手動式のパイプカッターによる切断も可能です。
 切断後は、内面に飛散した粉塵等を清掃して切断面の補修塗装を行って下さい。
<穿孔時の留意点>
  (1) 穿孔機は電動方式が望ましいです。
  (2) 穿孔用ドリルは、下図に示すような先端角とねじれ角を有することが望ましいです。
  (3) φ30以上の穿孔を行う場合は、センタードリル付ホールソーを用いることが望ましいです。
  (4) 不断水穿孔時においては、穿孔作業開始と同時に十分な排水を実施し、切断片を管外へ排出させるよう留意することが必要となります。
-モルタルライニング管用ドリル-
-粉体管用ドリル-
   

9.呼び径75〜450のNS形ダクタイル鉄管の切管時には、どのような作業が必要となりますか?
   


 現地で切管する場合には、挿し口端面に突部や溝部を新たに形成する必要があります。呼び径75〜450NS形継手の切管作業は、従来の方式に比べてより一層簡単になっております。具体的には、グラインダーを利用した簡易な溝切機と切断機で施工できます。溝切り、切断後に切管用挿し口リングを取り付け、タッピンねじで固定し施工完了です。
 また、切管端面の防食についても、補修塗装に代わる簡易で確実な方法として、挿し口端面および溝部をゴムでカバーし、その上から切管用挿し口リングで押さえて固定するものがあります。この方法は、補修塗料が硬化するまでの待ち時間が不要となり、施工時間を大幅に短縮できます。
 
  (1)溝切り加工 (2)切断 (3)バリ取り、補修塗装
 
  (4)切管用挿し口リング取付 (5)下穴加工 (6)タッピンねじで固定
 
   

10.ビニルパイプ継手用滑剤をダクタイル鉄管継手用として使用しても問題ないですか?
   
 ビニルパイプ継手用滑剤とダクタイル鉄管用滑剤とでは粘性が異なります。特にNS形継手などプッシュオンタイプの継手でビニルパイプ継手用滑剤を使用した場合、接合力が大きくなり接合ができないなど施工面で影響があります。従いまして、ダクタイル鉄管継手を接合する場合は、ダクタイル鉄管継手用滑剤を使用して下さい。

 
   

11.現地で切管加工できない挿し口形状はありますか?
   


 PII形、PN形、呼び径1650以上のS形、呼び径2000以上のUS形です。
なお、現地切管が可能な挿し口形状及び適用管厚については、下表を参照下さい。

形成する
挿し口の
接合形式
適   用   管   種
呼び径75〜250
呼び径300〜2600
呼び径500〜1000
1種管
(D1)
S種管
(DS)
3種管
(D3)
PF種管
(DPF)
1種管
(D1)
2種管(D2)
〜5種管(D5)
S種管
(DS)
切用管の表示なし
GX形
○ (1)
○ (1)
×
NS形
× (2)
× (2)
× (2)
S形・US形 (3)
×
×
UF形
× (4)
×
×
K形・T形
U形
備考 1.○は切管による挿し口の形成が可能、×は切管による挿し口の形成が不可能、−は適用外を示す。
    2.適用管種(管厚)は、下図の受口端面の表示配列例に示す「管種の記号」による。

注 (1)1種管は、切管用挿し口リングによる挿し口の形成が可能である。
     なお、1種管及びS種管は、挿し口突部を形成することなく、P-LinkによってGX形直管の受口との接合が可能であり、G-Linkによって
     GX形異形管の受口との接合が可能である。
  (2)既設管の呼び径75〜450の3種管は、切管用挿し口リング〔タッピンねじタイプ(継ぎ輪接合用)〕による
    挿し口の形成が可能である。
    この場合、NS形継ぎ輪を使用して接合する。また、呼び径500〜1000の2種管は、切管による挿し口の形成が可能である。
  (3)S形の呼び径1650以上及びUS形の呼び径2000以上は、現地切管は通常行わず、UF形管で切管調整することが望ましい。
    なお、切管する必要が生じた場合は、通常、メーカーでの工場切管とする。
  (4)呼び径1350及び呼び径1600以上は、切管による挿し口の形成が可能である。
   

12.ダクタイル鉄管と他管種との接合方法について教えてください。
   


 ダクタイル鉄管と塩化ビニル管等との接合は、ボルトを締め付けるだけで簡単に施工できるものが市販されているので、それを利用すると便利です。
 ダクタイル鉄管と鋼管との接合は、外径寸法が異なるため、そのままでは接合できません。
 一般的な方法としては、鋼管の端部をダクタイル管の挿し口と同じ形状寸法および公差以内に加工し、ダクタイル管の受口あるいは継ぎ輪に接合します。NS形やS形の場合には挿し口突部を設ける必要があります。また、この突部にも寸法公差があるので注意してください。
以下に呼び径500〜1000で一般的に用いられているS形、NS形の鋼製挿し口加工の例を示します。

鋼製挿し口加工の例
   

13.NS形の管端部の処理はどのように行いますか?
   


 NS形は他継手と異なり帽、栓の2種類があり、呼び径75〜450までは帽、呼び径500〜1000までは栓となっております。帽の場合はNS形甲切管や乙切管、栓の場合はNS形甲切管や継ぎ輪と組み合わせて管端部の処理を行います。以下に組み合わせを示します。

管端部の処理について



   

14.既設のNS形管(呼び径75〜450)を切管する場合の注意点を教えてください。
   


 まず、既設管の管種の確認が必要です。1種管の場合は通常の切管施工を行います。一方、3種管の場合は、継ぎ輪接合用切管挿し口リングを使用した切管施工を行います。
 ただし、外面に腐食が認められる場合は、健全な管厚が確保できていないことになりますので、切管して挿し口突部を形成することはできません。
 また、呼び径300以上の場合は、管種の確認に加え、挿し口の外周(外径)を確認する必要があります。スチールメジャーなどで外周を測定し、外径許容差内であることを確認します。

   

15.枝管部の呼び径が100〜250のNS形排水T字管を接合する際に、枝管部への接合器具の取り付けと接合はどうすればいいのでしょうか?
   


 排水T字管は、枝管部にリブが付けられているため、接合器具の取り付けが困難な場合があります。
 そこで、枝管部の接合は、下図に示すように本管の両側に枝管をかわすようにしてスリングベルト(布製ベルト)を枝管の管心に合わせて取り付け、レバーホイストなどで引き込みます。この際、スリングベルトが管心に取り付けられていないと、継手が屈曲してゴム輪が所定の位置から外れる場合があるので注意が必要です。また、3点引きを行う場合は、下図に示すようにスリングベルトを枝管に掛け、排水T字管本体の後ろから廻し、上部よりレバーホイストなどで引き込みます。
 なお、NS形ダクタイル鉄管の継手接合に関しては、NS形ダクタイル接合要領書(適用呼び径75〜450)をご参照ください。

 
   

16.ダクタイル鉄管の水圧試験の方法を教えてください。
   


 原則として呼び径900以上は、水圧試験の代替として、テストバンドにて水密試験を実施します。呼び径800以下は、管路の両端を閉塞した後、充水加圧し水圧試験を実施します。したがって、曲管部・分岐部・片落管・バルブ部等の異形管部には、不平均力が発生しますので所定の埋め戻しをしておく必要があります。
 また、異形管部に防護コンクリートを併用する場合は、所定の強度が期待できるように準備してから水圧試験を実施します。
 さらに、管端部においても、不平均力対策(コンクリートブロック・鋼材や鉄板等)が必要になります。
※帽や栓の最大使用静水頭は75mです。

 

水圧試験方法(例)

 
  注)管端部に油圧ジャッキや張り材、キリンジャッキなどを使用する場合は、水圧による不平均力に耐える仕様・構造とする必要があります。
   
 
テストバンド(例)
 
   
 
管端部不平均力対策(案)
 
   
   

17.GX形ダクタイル鉄管は、なぜ狭い掘削幅で施工ができるのですか?
   

GX形ダクタイル鉄管は、新しい継手構造で施工I性を大幅に向上したことにより、NS形に比べ狭い掘削幅での施工が可能となっています(図1、表1)。GX形ダクタイル鉄管における管路布設時の掘削幅削減に関わる施工性向上のポイントを表2に示します。


 
図1 掘削幅の比較
   
 
表1 掘削幅(土留めなし)
 
呼び径
掘削幅(cm)
GX形
NS形
T形
75
55
60
55
100
55
65
55
150
55
70
55
200
60
75
55
250
65
80
55
 
表2 管路布設時の掘削幅削減に関わる施工性向上のポイント
 
施工性向上の
ポイント
内容
直管の接合
 GX形ゴム輪の採用で継手接合時の挿入力を大幅に低減させたことにより、1 台のレバーホイストでの継手接合が可能となりました。
異形管の接合
 メタルタッチ押輪の採用により、T頭ボルト締め付け時のトルク管理が不要となり、インパクトレンチによる締め付け作業が可能となりました。
 なお、G-Link押ボルトのトルク管理については、柄の短いトルクレンチを使用することにより作業可能となります。
   GX形管路布設に必要な掘削幅はT形管路布設時と同じ、あるいはそれ以上あります。これまで、T形管路での埋め戻しが問題なく行われていることから、GX形管路においても掘削幅削減の影響を受けることなく埋め戻しを行うことができます。
   
   

18.GX形の接合や切管挿しロ加工に必要な工具は、NS形の同施工に使用するものと変わるのでしょうか?また、NS形で使用する工具のなかでGX形に使用できるものはありますか?
   


GX形の施工時に必要な工具を以下に示します。

1.GX形の接合に必要な工具

(1)NS形呼び径250以下で使用する工具のなかでGX形に使用できる工具
 @プラスチックハンマ
 Aスリングベルト(4本):吊り具として使用しているナイロンスリングで代用が可能です。
 Bレバーホイスト(0.8tf用 2個):管との接触部はゴム板などで養生してください。
 Cラチェットレンチ(異形管用)
 Dロックリング絞り器
(2)新規に準備が必要な工具
 @ゴム輪位置チェックゲージ(直管、P-Link用):厚さ2mm−4mm
 Aインパクトレンチ(異形管用)
 Bユニバーサルジョイント(異形管用):屈曲角30°
 C隙間ゲージ(異形管、P-Link用):厚さ0.5mm
 Dロックリング拡大器(異形管用)

2.GX形の切管に必要な工具
 GX形の切管は、P-LinkやG-Linkを用いる方法と、NS形と同様に切管用挿し口リングを使用して、挿し口突部を形成する方法があります。P-LinkやG-Linkを用いる方法では全てNS形の施工工具を使用できます。
(1)P-Link、G-Linkを用いる場合
 @切断機
 Aグラインダ・面取りヤスリ
 Bトルクレンチ:トルク100N・m
(2)切管用挿し口リングを使用する場合
1)NS形呼び径250以下で使用する工具のなかでGX形に使用できる工具
 @専用の溝切機・切断機
 A挿し口リング拡大器
 Bシャコ万力
 C専用ストッパ付ドリル刃
 Dドリル
 Eグラインダ、・面取りヤスリ
 Fプラスドライバ(呼び番号2番)
2)新規に準備が必要な工具
 @チェックゲージ

3.GX形の解体に必要な工具
(1)NS形呼び径250以下で使用する工具のなかでGX形に使用できる工具
 @解体矢
 A特殊割押輪
 B油圧ジャッキまたはだるまジャッキ
 C解体矢打込みキャップ
 Dハンマ
(2)新規に準備が必要な工具
 @薄板(P-Link、G-Link用)

なお、管を吊る時は、従来管と同様にナイロンスリングやゴムチューブなどで被覆されたワイヤーロープを用いてください。


19.GX形管における切管の施工方法やその注意点について教えてください。
   


GX形直管の切管部には、直管受口接合用のP-Link、異形管受口接合用のG-Linkを使用することで切管部における挿し口突部の形成が不要となります。1種管、S種管のいずれも切管可能です。なお、エンジンカッター使用の際は、管軸に対して垂直に真直ぐ切断してください。P-LinkおよびG-Linkを使用した場合の継手構造を図1、2に示します。
また、NS形と同様に施工現場で所定の溝切り加工を施し、挿し口突部を形成するための切管用挿し口リングもあります。切管用挿し口リングを使用する場合、切用管は必ず1種管を使用して下さい。
切管端面または溝切部については、面取り加工を行い、ダクタイル鉄管切管鉄部用塗料で塗装を行ってください。

 
 
図1 P-Linkを使用したGX形直管の継手構造
 
 
図2 G-Linkを使用したGX形異形管の継手構造
 
 
図3 切管用挿し口リング

20.GX形管のP-LinkやG-Linkを取付ける場合に曲がってしまっても良いでしょうか?
   


P-LinkとG-Linkは真直ぐに取り付けてください。
P-Linkは直管の挿し口(挿し口リングの代替品)という位置付けであり、屈曲させることは想定していません。また、通常はP-Linkの押しボルトを締め付けることにより、P-Linkと切管は真直ぐに接合された状態になります。
異形管受口と切管挿し口の接合もG-Linkを用いて行う場合には、継手の構造により曲がらないようになっています。

※管路の屈曲角は一箇所で集中して曲げるのではなく、数カ所の継手に分散することが好ましい。


21.GX形管と既設管との接続はどのようにするか教えてください。
   


既設管との接続において、既設管を切断する場合の主な例を表1に示します。
その他の接続例については、技術資料「GX形ダクタイル鉄管管路の設計 JDPA T57※」を参照してください。
なお、既設管との接続の場合には、新設側の継手一本分に必ずポリエチレンスリーブを被覆させてください。

※ 各種技術資料はコチラからダウンロードできます。

 
表1 既設管を切断する場合の接続方法
 
(1) 既設を切断し、GX形直管受口を接合する場合
(2) 既設を切断し、GX形直管挿し口を接合する場合
(3) 既設を切断し、GX形異形管挿し口を接合する場合

22.なぜGX形管のP-Link は異形管に接合できないのでしょうか?
   

このP-Linkは有効長が短く、ゴム輪と押輪をP-Linkに預けて接合することができないため、切管を異形管受口に接合する場合
には使用することができません(図1 P-Linkと異形管受口が接合できない理由を参照)。
異形管受口と切管を接合する場合には、G-Linkを使用してください(図2 切管と異形管受口の正しい接合を参照)。
なお、切管用挿し口リングを用いる場合は、P-LinkやG-Linkを使用しません。

 
図1 P-Linkと異形管受口が接合できない理由
 
 
図2 切管と異形管受口の正しい接合

23.ダクタイル鉄管外面の露出配管の塗装の塗り替えについて教えてください。
   

露出配管に該当する特殊塗装BB種、CC種の塗り替えの一例を以下に示します。


1.下地処理
 下地処理については、3種ケレン以上で行います。
   3種ケレン:健全な塗装部は残し、錆および浮いた旧塗膜を除去した程度
   
  2.塗装の種類と塗膜厚さ
 
工程
BB種
CC種
1次塗装
弱溶剤エポキシ樹脂塗料
合計0.15mm以上
エポキシ樹脂塗料
合計0.15mm以上
2次塗装
アクリルNAD系艶有塗料
合計0.03mm以上
ポリウレタン樹脂塗料
合計0.04mm以上
  ・弱溶剤系エポキシ樹脂途料:JIS K 5551(構造用さび止めペイント)のC種1号適合品
・アクリルNAD系艶有塗料:JIS K 5670(アクリル系樹脂非水分散形塗料)適合品
・エポキシ樹脂塗料:JIS K 5551(構造用さび止めペイント)のC種1号適合品
・ポリウレタン樹脂塗料:JIS K 5659(鋼構造用耐候性塗料)の上塗り塗料3級適合品
(備考)塗装回数や塗装条件に関しては、塗料や塗装方法(刷毛、スプレー塗装)により異なりますので、塗料製造
    業者の指定する条件で行って下さい。
   
  3.塗り替え仕様例(刷毛塗り)
  3.1.BB種
 
工程
例1(株式会社トウペ)
例2(大日本塗料株式会社)
1次塗装
タイトプライマー#100
0.05mm×3回
もしくは
タイトプライマー#500
0.075mm×2回
エポオールスマイル
0.05mm×3回
もしくは
エポオールHBスマイル
0.075mm×2回
2次塗装
ヒスイ
0.03mm×1回
ビルディックグロス※
0.03mm×1回
  ※JIS K5670適合品ではないが、同等品としてメーカーが指定するもの
  3.2.CC種
 
工程
例1(株式会社トウペ)
例2(大日本塗料株式会社)
1次塗装
タイトプライマー#100
0.05mm×3回
もしくは
タイトプライマー#500
0.075mm×2回
エポオールスマイル
0.05mm×3回
もしくは
エポオールHBスマイル
0.075mm×2回
2次塗装
ダルト#1000上塗
0.02mm×2回
VトップHスマイル上塗
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24.GX形の切管挿し口を継ぎ輪に接続する場合は、G−Linkを使用して良いですか?
   

切管挿し口をGX形の継ぎ輪受口に接合する場合は、基本的に通常の配管やせめ配管ではG −Linkを使用して良いです。
ただし、不同沈下が発生しやすい構造物との取り合い部や地震時に大きな地盤変状が発生する切土と盛土の境界部など、平常時あるいは地震時に地盤変状が集中するような場所では、適宜継ぎ輪を用いて地盤の想定変位量を吸収します。その場合、より継ぎ輪の機能を発揮できるように、G−Linkを使用するのではなく、1種管を切管して挿し口リングを取付け、これを使 用して下さい。

 

25.GX形異形管の曲管と乙字管の挿し口にある三角形の突起(フッ ク)は何のために付いているのでしょうか?
   


 三角形の突起(フック)は異形管挿し口と直管受口を接合する場合に使用します。
異形管挿し口と直管受口を接合する場合、プッシュオンタイプの接合になるため、フランジ付きT字管を接合する場合、図1のように異形管受口のボルト穴にレバーホイストのフックを引っ掛けて接合します。

図1(図例:フランジ付きT字管)
   
 

 しかし、曲管と乙字管の受口は挿し口に対して偏心しているため、直管受口を接合する場合、 図2のように異形管受口のボルト穴にレバーホイストのフックを引っ掛けて接合することができません。

図2(図例:曲管45°)
   
 

 そこで、曲管と乙字管を直管受口に接合する場合は、図3のように三角形の突起(フック)にスリングベルトを引っ掛けて接合します。三角形の突起(フック)はスリングベルトが滑らないようにするために付いています。

図3(図例:曲管45)
   

26.GX形で土留め工を用いて施工する場合の掘削幅の考え方は?
   


 「水道事業実務必携」第2章 開削工歩掛によると、掘削深度が1.5mを超える場合や、1.5m以下の掘削深度でも自立性の乏しい地山の場合には土留め工を施すこととされています。 その場合、掘削幅は(1)吊込み時の掘削幅、(2)接合時の掘削幅を求め、このうち大きい方を採用します。なお、最小掘削幅は地山内法寸法(土留め矢板厚は別途加算)で50cmです。

 一例として、実務必携に記載された部材標準寸法を用いて、呼び径150GX形を木矢板土留で施工する場合の最小掘削幅を求めると、下記のとおり750mmとなります。
 実際の施工条件に合わせた部材厚で計算する必要がありますが、掘削幅は素掘り施工の場合よりも広くなります。
 
 
  掘削幅(mm) 計算式
(1)吊込み時 742 B=D5+2×(b1+c+b2)
(2)接合時 569 B=D2+2×(b3+c)
(3)最小掘削幅 500 B=500
掘削幅 750 (1),(2),(3)の最大値を50mm単位に切上げ

  注記)計算式に合わせて実務必携の図を修正。

27.PIP工法に使用する受挿し短管と継ぎ輪の接合について教えてください。
   

 一般にダクタイル鉄管の異形管挿し口と継ぎ輪を直接接合することはできません。しかし、PIP工法で使用するPN形等の受挿し短管は、立て坑内で使用することを想定しているため、継ぎ輪との接合を考慮した加工範囲としています。
 なお、受挿し短管に継ぎ輪をあずけることはできませんので、せめ配管には使用する場合は前後の配管に留意する必要があります。


 

28.管路の水圧試験を行う場合にどのような方法がありますか?
   

ダクタイル鉄管管路の布設後に水圧試験を行う場合、呼び径800以下の中小口径では管路へ充水後、所定の水圧を負荷し、一定時間保持してこの間の圧力変化によって判定する管路水圧試験が行われます。また、呼び径900以上の大口径管路では、水圧試験機(以下テストバンド)による水圧試験が一般に行われています。


1.充水による管路水圧試験を行う場合の注意点について
 水圧試験は急激な加圧により管路を破壊することがないよう、空気弁等から管路内の空気を十分に排気しながら時間をかけて充水し、次の点に注意して実施してください。
 1)管路に負荷する水圧は、設計水圧以下としてください。
 2)水圧試験は管路に充水後一昼夜程度経過してから行うようにしてください。
 3)水圧試験は、コンクリート防護工の施工や管端部の抜け出し等がないよう適切な防護措置を行った後に実施してください。
   なお、水の代わりに圧縮率の大きい空気(エアー)を用いた管路試験は、試験装置の飛散や付属設備の破損等、作業には重大な危険を伴うため絶対に行わないでください。
 
 
管路水圧試験の例
  2.テストバンドによる水圧試験を行う場合に注意する点について
 テストバンドによる水圧試験は重量の重いテストバンド狭い管内で取り扱うことになるため、転倒などの危険を伴う作業となりますので十分注意して作業を行ってください。また、次のような管路状況では試験が実施できない場合があります。
 1)管路勾配が5%を超える場合は有効な滑落防止措置を実施してください。また、10%を超えるとテストバンドの移動や固定が困難となり、水圧試験を実施できない
   場合があります。
 2)内径が異なる2つの継手間でその段差が大きい場合は、水圧試験を実施することができません。
 3)管路の途中に曲管が配置されている場合、11-1/4°曲管程度であれば通過しますが、それ以上の角度ではテストバンドが通過できない場合があります。
 4)管路にバタフライ弁が配置されている場合は、弁体が支障となりテストバンドは通過することができません。
   (参考:呼び径1200 テストバンドの重量本体約290kg、加圧ポンプ約40kg)
 

29.水圧試験を行う場合、試験水圧や試験時間などの試験方法に決まりはあるのでしょうか?
   

充水による管路水圧試験とテストバンドによる水圧試験では、試験方法が異なります。


1.充水による管路水圧試験
 中小口径の管路で実施される充水による管路水圧試験については、管径、管路延長、管内面塗覆装、継手構造などが多種多様であることから規定はありません。各事業体によって定められた試験水圧、試験時間に則って行ってください。
  2.テストバンドによる水圧試験
 テストバンドは構造上0.5MPa以上負荷することができません。したがって、水圧によるテストバンドのなじみ等を考慮し、通常は、試験水圧0.5MPaを負荷し、5分経過後に0.4MPa以上保持すれば合格とされています。

30. GX形異形管挿し口に帽を接合することはできますか?
   

GX形では、異形管挿し口に帽を接合することができます。
NS形(呼び径75〜250)では、異形管の挿し口に屈曲防止突部(8ケ所)や接合用突部(4ケ所)が形成されているため、異形管挿し口に帽を接合することはできませんでしたが、GX形では、異形管挿し口にそれらが 形成されていないので、帽を接合することができます。
なお、GX形曲管および乙字管の挿し口にはフック(2ケ所)が形成されていますが、受口側に形成されていますので、帽の接合には支障がありません。

 
GX形曲管(および乙字管)挿しロと帽の接合
 
 
NS形異形管挿し口(呼び径75〜250)と帽の接合

31. 海岸付近(沿岸部)でダクタイル鉄管を布設したいのですが、腐食が心配です。大丈夫でしょうか?
   


GX形ダクタイル鉄管は、海岸付近(沿岸部)で布設しても、外面耐食塗装の防食効果により、長期の耐久性が期待できます。
GX形ダクタイル鉄管の外面耐食塗装は、海水環境に相当する試験として複合サイクル試験 注1)を実施し、防食効果があることを確認しています。
従来用いられていた亜鉛溶射被膜は、複合サイクル試験での防食期間が約3日間であり、海水環境での防食期間が2年以上でした。これに対し、外面耐食塗装は複合サイクル試験での防食期間が120日以上でした。つまり、GX形ダクタイル鉄管の外面耐食塗装は海水環境において亜鉛溶射被膜の35倍程度の防食効果があり、防食期間は70年以上が期待できます(表1参照)。
なお、管周囲に海成粘土のような特殊な腐食性土壌がある場合は、外面にポリエチレンスリーブを装着していただくことを推奨しています。

 
 

また、GX形以外の管種では、防食対策として外面にポリエチレンスリーブを装着しますが、海岸付近でもポリエチレンスリーブを装着することにより、長期的に腐食がないことを確認しています(表2参照)。
ただし、ポリエチレンスリーブの破れ等がないように、施工の際は施工要領書に従って正しく装着してください。

 
表2 ポリエチレンスリーブの装着の防食効果の確認結果
 
 
事業体名 埋設場所 埋設年数 埋設土壌の状況 管外面の腐食状況 状況写真
土質 ANSI評価
(点)
比抵抗値
(Ω・cm)
大阪市水道局 埋立地 20年 粘土 15.5 480 腐食は認められず No1
大阪府水道部 埋立地 19年 12.0 120 腐食は認められず No2
福岡市水道局 埋立地 29年 粘土 15.5 83 腐食は認められず No3
       出典:ポリエチレンスリーブの実管路における長期防食性能、ダクタイル鉄管協会誌第82号、平成20.5
 

ポリエチレンスリーブ装着なし(最大腐食深さ2.5mm)
ポリエチレンスリーブ装着あり(腐食認められず)
写真No1 埋設20年後の管外面の状況



ポリエチレンスリーブ取り外し前
ポリエチレンスリーブ取り外し後(腐食認められず)
写真No2 埋設19年後の管外面の状況


ポリエチレンスリーブ取り外し後(腐食認められず)
写真No3 埋設29年後の管外面の状況

32.既設の鋳鉄管(FC管)を切断してGX形を配管していきたいのですが、どのような配管方法がありますか?
   

鋳鉄管(FC管)を切断した挿し口にはGX形の両受短管または継輪を用いて、GX形の押輪で接合することができます。ただしこの場合、押輪の代わりにG −Linkは使用しないようにして下さい。G −Linkを使用して離脱防止用の押しボルトを締めつけた場合、FC管の腐食や強度上の問題で管が破損する可能性があります。また、P −Linkも同じ理由から使用できません。
挿し口突部の形成についても強度上の問題から行わないようにして下さい。

 

33. S50形ダクタイル鉄管の切り管方法や注意する点について教えてください。
   

S50形ダクタイル鉄管には切管用挿し口リングがありません。切管用挿し口と直管受口を接合する場合は必ず抜け止め押輪を使用し、有効長に縮み代(Y寸法)である45mmを加えた長さで切断します。また、出荷時に直管受口部にセッ卜されているロックリンクについては、残置しても特に問題はありません。
なお、S50形ダクタイル鉄管の切管は、抜け止め押し輪で固定する構造となるため曲げ配管することはできません。

 
図1 直管受口と切管挿しロの構造図
 
 
図2 直管継手の構造図

34. S50形ダクタイル鉄管は既設管とどのように接続すれば良いでしょうか?
   

S50形ダクタイル鉄管は、過去に企画化されていた呼び径50T形ダクタイル鉄管や他管種(鋼管、塩化ビニル管等)とは外径が異なるため、直接接続することはできません。既設管との接続は下記のケ一スが考えられます。


@既設管路の末端部または既設管路の切管個所にS50形ダクタイル鉄管を接続するケース
 呼び径50T形ダクタイル鉄管や他管種(鋼管、塩化ビニル管等)との接続は、S50形ダクタイル鉄管専用の異種継手管※を用いて行うことができます。この異種継手管の一方は、S50形ダクタイル鉄管の異形管受口形状になっており、S50形ダクタイル鉄管の挿し口突部の有無にかかわらず接合が可能です。
 
 
図1 呼び径50T形ダクタイル鉄管や他管種との接続方法例
  A既設管路に分岐管を設けて、その分岐管にS50形ダクイタイル鉄管を接続するケース
 既設管路を一部撤去した後に二受T字管を設置し、その分岐管にS50ダクタイル鉄管を接続する場合は、分岐側が呼び径75の二受T字管を使用し、挿し受片落管※(挿し口:GX形もしくはNS形、受口:S50形)により、S50形ダクタイル鉄管と接続できます。
 また、不断水で分岐する場合には、不断水分岐工法により分岐側が呼び径50フランジ形の割T字管を設置し、S50形ダクタイル鉄管の短管1号※もしくは2号※によりフランジ接合で接続できます。
 
 
図2 既設管を一部撤去する方法例
図3 不断水分岐を用いる方法例
  ※異種継手管、S50形ダクタイル鉄管の挿し受片落管と受挿し片落管、短管1号と2号については、当協会規格では規定していませんが、メーカ規格により製造・販売されていますので、詳しくは会員メーカにお問い合わせください。

35. GX形に帽をする場合に必要な接合部品を教えてください。
   


GX形に帽をする場合、端部が挿し口突部がついた挿し口であるか、切管した挿し口であるかによって、以下の接合部品を用いて施工します。

【端部が挿し口突部のついた挿し口の場合】
 
 
【端部が切管した挿し口の場合】
 
 
(G-Linkを用いる方法)
(切管用挿し口リングを用いる方法)

36. 供用中の管路を掘削する時の不平均力対策の方法は?
   


供用中の管路を掘削した場合、掘削部の管路が自重で垂れ下がらないように、吊り防護等を施します。日本水道協会発行「水道維持管理指針2006」では、「吊り・受け防護は必ず専用の吊り桁を設置し、復興用桁と兼用しない。吊り材・受け材は、継手部の両側、 直線部は口径や管種により1〜2m間隔に設置し、吊り防護の場合は鋼材など横振れ防止措置を行う。」と記述されています。
また、管路を掘削した場合、異形管部に発生する不平均力によって継手が抜け出そうとするため上記とは別に防護が必要となります。
掘削した管路の防護について、上述の「水道維持管理指針2006」では、「異形管は抜け出し力に対抗できるよう鋼材などで防護する。」、「異形管などの防護を行う場合は、管を全て露出させないで背面土圧を確保するか、あるいは断水してから行う。」と記述されています。
別の方法として、鋼材などで防護する以外に、水圧保持金具や移動防止金具を使用する方法があります。水圧保持金具や移動防止金具などの使用については、専門メーカにご確認下さい。

 
 
 
図1 管路にはたらく不平均力
図2 不平均力防護の例



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